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フィルムでの写りが気になったのでFA 31mmF1.8 AL Limitedをフィルムカメラ(MZ-5)で使ってみたぞ

公開日:2020-11-09 ライター:タケル カテゴリ:その他のカメラ

元々の写りを確かめたくなったので

FA 31mmF1.8 AL LimitedをK-1IIで使ってみるとその写りはどことなく懐かしい雰囲気を感じます。凄みを感じさせるシャープネス、けれどどこか人間味があるそんな写り味。聞けばこのレンズ、フィルム時代に設計されたものだそうで、そうなるとフィルムでの写りも気になってきます。

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そんないきさつでバッテリーグリップFGがついたMZ-5の出物を軽率に購入してみました。ちなみにこのグリップは、カメラをCR2(リチウム電池)から入手性のいい単三電池4本で駆動できるようになる優れもの。さらにMZ-3でも共用できるのでうっかりMZ-3も購入する口実になりますね。

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いや、カメラの話はさておきフィルムカメラにフィルム時代に設計されたFA Limitedを使ってみるとどうなんだろう?という話です。そんなわけで冷蔵庫に残っていた期限切れのフジ業務用100を詰めて埼玉県日高市にある日和田山を歩いてきました。(とりあえずちゃんと動くか確かめなければ、ですからね)

ネガと緊張のご対面

もとはフィルムが当たり前の時代から使っている人間ですが、すっかりデジタルカメラに慣れきっているのでひとつひとつのプロセスでいちいち緊張します。露出だったり構図だったり。

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そもそも今回は期限切れのフィルムです。たぶん大丈夫だろうと分かっていても、色が出ているのかだってわからないことにヤキモキしながら現像から上がってきたネガとドキドキのご対面です。

おそるおそるライトテーブルで照らしたネガを見てみるといいコントラストで仕上がっていて一安心。「意外とやるじゃん俺」なんてニヤつきつつもホッとしました。

とにかくちゃんと写っていることがわかったので、早速デジタイズしてどんな写りかを見てみましょう。

あたりまえだけどやっぱりFA Limitedだった

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今回はK-1IIを使ってデジタルデュープしました(この方法については後日また改めて)。ネガポジ反転して最初に抱いた印象は、ごくごくあたりまえのことながら写りはやっぱりFA 31mmF1.8 AL Limitedなんだなぁというものでした(笑)

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今回使ったフジの業務用100というフィルムはとりたてて解像度の高いフィルムでもないのですが、柔らかさを残しながらも凄みを伴う立体的な描写の片鱗を感じさせます。VelviaやEktarといった高性能フィルムでの写りが気になってきました。

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久しぶりのフィルムカメラは楽しさ半分、もどかしさ半分。少し暗いなと思ってもその場で感度ちょっと上げておこっかができなかったり、クセでシャッター切った後に何も写っていないカメラの背面を眺めてしまったり。学生の頃はフィルムカメラに特に不便を感じてなかったのにすっかりデジタル慣れしちゃったもんですね。最近フィルム写真ってスローなものってイメージ(私の偏見?)ですけど、私が学生の頃って撮って1時間後にはカラーでも現像と焼き増し終わって友人とシェアみたいなスピード感だったことをなぁなんてことをふと思い出しました。おっさんくさい話だと思って流してください(笑)

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なんとはなしにFA 31mmF1.8 AL Limitedのフィルムでの写りを確かめたくなったことがきっかけで、久しぶりにフィルムカメラを持って山を歩きました。

FA 31mmF1.8 AL LimitedはデジタルだろうがフィルムだろうがやっぱりFA 31mmF1.8 AL Limitedでしっかりとした立体感を見せてくれるんだと、当たり前すぎることを実感しました。同時「このフィルムだからこんな色合いだろうな」とか「この露出だからコントラストはこのぐらいついているんだろうな」とかイメージしながら撮る楽しさはふだん使っているカスタムイメージにも通じているんだと感じました。

MZシリーズならばオートフォーカス(AF)も使えますし、マニュアルフォーカス(MF)レンズでもピントが合えばカメラが音で教えてくれるのでたまにはフィルム撮影を味わってみるのもいいですね。  

※今回使用のMZ-5は約3000円、途中の写真に写っているsmc PENTAX-M 50mm F2は4000円程度で購入したものです。

2020年11月現在こちらのフィルムが1本あたりの最安クラスでしょうか。

この記事を書いたライター

タケル

ペンタファンの運営メンバー(編集長)です。作例写真の撮影から記事の執筆、運用を行なっています。山に登ったり燻製を作ったりネコを撫でたりするブログを書きながら(SpaceFlier)急に真顔で写真を語り(Imaging World)ます。