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【雨にうたえば】雨の尾瀬は俺が撮る

公開日:2020-10-11 ライター:タケル カテゴリ:テーマで撮ってみよう

雨の日の写真を他人は撮ってくれない

上高地とならぶ山岳景勝地「尾瀬」。5月下旬から10月中旬までのわずかな期間しか入山することができないので、できればいい条件(晴れ)で楽しみたいのが人情というものですよね。それこそ紅葉というごくわずかな期間しか楽しめない風景となればなおさらです。

とはいえ天気というのは人の都合なんて気にしてくれないものですし、ここはペンタファン。さらに言えばこの記事は「雨にうたえば」という連載です。晴れた日の写真ならばポスターやパンフレット、雑誌やWebメディアといくらでも(なんていうと語弊があるものの)見られます。

けれども雨の日の尾瀬となると話は別。自分の足で歩き、雨にうたう写真を切り取るチャンス。さぁ、楽しい雨の旅の始まりです。

レンズが変えられないならこれ一本

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戸倉第一駐車場に車を停め、乗り合いタクシーで鳩待峠へ向かう。思った以上に雨が激しいので登山口のゲートをくぐる前にレンズを一本だけ選ぶことにした。こんな雨の中レンズ交換なんてしてられねぇよということで選んだのはD FA★ 50mm F1.4 SDM AW

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レンズ交換しにくい中で、なぜズームもできない50mmの単焦点なのかと言えば、山の鼻(尾瀬ヶ原の入り口)までの森はこれ一本で十分だからというシンプルな理由だ。

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足下の濡れた落ち葉や木道の間に燃える小さな秋もこのレンズは気ままに切り取ってくれる。

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雨の森なんて誰も自分のために撮ってきてくれないよな……なんて考えながら歩いているうちに山の鼻に到着した。

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とりあえずカレーを食おう。

風景に串を打って愉しむ

カレーを食って、この日の宿「至仏山荘」に荷物を下ろしたら、今度はKPにDA★ 50-135mm F2.8 ED [IF] SDMに交代だ。尾瀬ヶ原の風景望遠に望遠ズームでZ軸という串を打って愉しむのだ。

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串を打つ。

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串を打つ。

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手前から奥に向かってブスッと串を打つ。移ろう霧が岩魚や山女魚に振った塩のように風景にじわっとした味わいを与えてくれる。

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この記事を書いたライター

タケル

ペンタファンの運営メンバー(編集長)です。作例写真の撮影から記事の執筆、運用を行なっています。山に登ったり燻製を作ったりネコを撫でたりするブログを書きながら(SpaceFlier)急に真顔で写真を語り(Imaging World)ます。