【雨にうたえば】流しきれない春
マクロ一本を手に持って……
コロナ禍の中で2度目のGWがやってきました。禍がおさまるどころか一層の猛威をふるいいつになったら平穏が戻ってくるのか。そんな憂鬱な世相を映してか、初日の2021年4月29日の朝、関東では小雨がぱらつく空模様。所用で外に出たついでに少し寄り道して雨の公園でスナップしてきました。
グラデーション
光と影、土と木、さまざまな間が交錯する
濡れた場所、乾いた場所。植物と人工物。日向と日陰。パラパラと雨粒が落ちる程度の小雨では、それぞれの境目がはっきりとした境界を描かず、お互いに侵食しあうようにグラデーションを作りだしていました。
流しきれない
どしゃ降りならば……ピーカンならば……。そのどちらでもない中途半端な天気だから流しきれず残った汚れや季節の残り香。
静かな平面
ポツポツとした小雨もやみ、風もなく、陽の光も射し込まない。そんな静かな一瞬に現れる透き通った平面たち。
出かける先がなくとも、マクロレンズ一本持って何かと何かの間を探してみる。そんな連休も悪くないかも知れません。