PENTAFANが選ぶ、買って良かったアイテムたち2020
激動の一年
新型コロナウイルスの感染が拡大し、文字通り世界のあり方がひっくり返った2020年。ペンタファンが生まれたのもその余波だったり。そんな災禍も収まらないまま年を越していこうという情勢ですが、この1年編集部の2人が「これぞ!」と感じたプロダクトを対談形式でまとめて2020年を締めくくろうと思います。
登場人物の紹介
タケル
ペンタファンの編集長。CanonのF-1にはじまり、さまざまなメーカーの一眼レフやミラーレス一眼を通ってPENTAXに辿り着きました。67の修理資金をどうするかがこの頃の悩みです。
すしぱく
PENTAX三昧の2020年。来年はアストロトレーサーを使った星撮影をがんばりたい。
すしぱくさんよろしくお願いします。
はい!よろしくおねがいします。
2020年は激動すぎてある意味、記憶に残る一年でしたね。
社会の変化はもちろん、僕自身の暮らしも激変しました。おかげでこのペンタファンができた面もあるので精神的にはキツいのと充実した両面があって複雑です(笑)
確かにこの変化がなかったら今この記事は書いていないかもしれませんね。本当に良くも悪くも大きく変わったと思います。
さて、そんな一年を振り返ると写真関連で言えばPENTAXのカメラを深く使うようになったことが最大の変化でした。そういったことを含めてこの1年で2人の印象に残ったプロダクトをピックアップしてみましょう。
2020年のピックアップ機材「神牛」とはなんぞや?
2020年に誕生したペンタファンでは(当然)初めての振り返りピックアップですけど、これをやると年末だなって感じがしますよね。ちょっと前置きが長くなってきたのでそろそろはじめましょう。
最初はこれは外せないという例の牛ですね。
これは赤べこ
はい!文句なしに「神牛」でしょう。(ん、赤べこ???)
GodoxのV1-P(ラウンドヘッドタイプのクリップオンフラッシュ)。届いた化粧箱に「神牛」と書いてあって最初は何のことだと思ったんですが、「God」と「Ox」ってことだと気がついたときに「アーッ!」となりました。
赤べことGodox V1-P
「神牛」という名前は、タケルさんが命名したと思っていました(笑)(ん、赤べこはスルー??)
ちょっと箱ぐらい見てくださいよ(笑)
もともとNikonのカメラでもGodoxのXシステム(ワイヤレスフラッシュコントロールのシステム)を使っていたんですが、PENTAXでもフラッシュが必要になったところにちょうどいいタイミングでTTL対応のV1-Pが出てきて、これしかないなと。
すごくどうでもいい余談なんですけど、某有名カメラ店のことを新宿の防湿庫って呼び出したのたぶん僕です(ほんとうにどうでもいい情報)。
その話をリアルタイムに聞いていたので、価格的にもリーズナブルだし、セール期間中だったこともあって1つ買った勢いでさらに2つ買ってしまいました。物撮りライフが捗ります。
あっという間に3台揃えた勢いはにはビックリしました(笑)これまでGodoxのフラッシュって信じられない低価格のイメージだったので、V1はかなり価格が上がったように感じるんですが、プロダクトとしての品質もかなり上がっていて相変わらずコストパフォーマンスは高いですよね。
くわしくはこちらの記事(PENTAXIANに羽を与える神牛の話)をご覧ください。
光を読む
SEKONIC Flashmate L-308XとHD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AW
他に僕が買って良かったなぁと感じたのは単体露出計のSEKONIC Flashmate L-308XとHD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AWでしょうか。レンズの方は分かりやすいので先にL-308Xの方から紹介します。
カメラの中にも露出計は内蔵されているのになんでわざわざ?と思うか他もいらっしゃるかと思いますが、劇的に写真のクオリティをコントロールしやすくなるので騙されたと思って手にしてもらいたいアイテムですよね。
僕もSEKONICの露出計は瞬間光の測定に欠かせないので、主に物撮りの時に使っています。タケルさんからフィルムカメラで露出を測るときに必須だとお聞きしていたので、実際に渓流撮影の時に露出計を使い撮影した時、ミラーレスのようにEVFで明るさを確認できないレフ機にとって適切な露出を得るのに重要なのと、本来露出を測るのってこれだよなぁと改めて思い知らされましたね。
明るい・中間・暗いの3ヶ所測ればだいたいこのぐらいの画になるというのが明確にイメージできますし、カスタムイメージを使って仕上げるのにキーをどの辺りに置けばいいのか判断しやすいですよね。ペンタファンでもインドア・アウトドアと、もっと掘り下げて紹介したいアイテムのひとつです。
絶対的エース
静かにずっしりと主張する1.4/50の刻印
さて、そろそろメインディッシュのHD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AWの話をしましょうか。これはもう説明の必要がない美味しいお肉ですよね。PENTAXIANのみならずキヤノンやニコンのユーザーにもお勧めしたい「超」高性能な標準単焦点レンズです。
TokinaからリリースされているOPERAのことですね。ポートレート用の50mmレンズがなかったので、Canon EOS R5 の EF版のOPERAを買ってしまいました。(※ DFA★50mmとOPERAがネーム違いの同じレンズというのは公然の秘密?)
K1 Mark2 に装着したDFA★50mm
いきなりOPERAにもっていかれたしペンタファンでEOS R5(笑)僕も次にミラーレスカメラ購入するとしたらR5かなって思ってますよ。初めての一眼レフもキヤノンのF-1でしたし、EOSシリーズやっぱり使いやすいですもんね。
とはいえ、やっぱりここはペンタファンなのでHD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AWに統一して話しましょう。
このレンズは本当に超高性能なんですが、僕は手にするまでに時間がかかりました。いいお値段なのはもちろんひとつの要因なんですけど、それ以上に第一印象は「綺麗だけどグッとこないな」だったんです。けれど、瀬尾さんにお借りして街と山でしばらく使ってみたらもう手放せないレンズになりました。
たしかにこのレンズの魅力っていろんなシチュエーションで使った時の安定感かもですね。
動かざること……
さて、長くなってきたのでそろそろデザートの頃合いでしょうか。僕から最後にオススメしたいのはLS-284CというLeofotoのカーボン三脚です。ここ数年で急激に知名度が上がってきたメーカーなのでご存知の方もいらっしゃるかも知れません。
Godoxといい中国メーカーの勢いすごいですよね。明かな他社の類似製品みたいなものが多いのは事実ですけど、GodoxとLeofotoの製品クオリティはどんどん上がってて驚きます。現場で使っている人をチラホラ見かけますしね。
そうなんですよね。このLS-284Cも非常に軽量なのに剛性も素晴らしく高いですし、各部の動作もとてもスムーズなので今はこれがメイン三脚になっています。ちなみに秋の谷川岳で蛇腹カメラを載せたときもブレがない像を得られたので、高い安定性があるのが実感できました。
蛇腹カメラについてはこちらの記事で紹介していますよ。
小さいしっかりもの ─ Leofoto MT-03
おまけの話として同じくLeofotoのMT-03というミニ三脚があるんですが、こちらもとんでもないパフォーマンスで、なんとフルサイズ一眼レフに600mmの望遠を載せてもブレない安定性があります。
行く年来る年。2021
2021年の上半期に発売予定のK-3 Ⅲが楽しみのひとつですね。個人的にはシステム面がどのくらい強化されているのか、例えばカスタムイメージに新しい項目が増えたり、刷新されたり、もっと画作りがしやすくなってたりとか、その辺りを妄想ながらワクワクしてます。やっぱりカメラって撮ってなんぼですからね。
あとは、新しい作例を撮りたいので100mmマクロもしくは、新しいリミテッドレンズの広角がほしいですね。超望遠もやってみたいけど……
そうですね。400mm~600mmあたりの超望遠があると幅が広がりますよね。ペンタファンでも望遠系の記事ができてないので……いや、なんでもないです。
(ん…何か聞こえたような気がするけど)というわけで、2020年ペンタファン最後の〆の記事でした。
というわけでタケルさん。編集長として読者の皆さん、そしてペンタキシアンの方々にメッセージをお願いします。
なんかフリが重いです(笑)ノリで始めてしまったペンタファンではありますが、記事を読んでくれたり作例を楽しみにしてもらったりということを、コンテンツを公開するたびに実感できて、嬉しさとありがたさを感じています。2021年も写真の面白さや楽しさをワーッと拡げていけるようにがんばりたいと思います。
ありがとうございました。2021年も引き続きペンタファンをよろしくお願いします。来年はもっといい写真を撮って購読者が増えたらいいなぁ。引き続きカスタムイメージの作例は自由気ままに更新していく予定です!
はい、2021年もペンタファンをよろしくお願いします。お正月を写そう、神牛で写そう(丑年だけに)