郡山の桜を巡る3000kmの旅
番付には載っていないが圧巻の姿を見せる「子授け櫻」
3000kmに渡り桜を撮り集めた郡山市・ぱくたそ・ペンタファンコラボレーション
ぱくたそと福島県郡山市のコラボレーション企画に合わせて、ペンタファンでも郡山市の桜を約3000kmに渡って追いかけてきました。(※概算の総走行距離です)
振り返れば2020年3月末、この企画のために車を走らせ東北道で郡山へさしかかった途端、すさまじい量の桜が目に飛び込んできたことを鮮明に覚えています。
撮影の準備のため「福島県内1本桜番付表」や地図で著名な一本桜を見つけては資料を探し、ルートの計画をしながらその数の多さを頭ではわかっていたつもりでした。しかし、実際に足を運ぶと、他の地域ではランドマークになりそうな立派な桜が、番付に載らない無名の桜としてあっちにもこっちにも植わっているのです。まさに「圧巻」のひとこと。「春」という言葉はこの街(というには少々広いですが)を指すものなのだろうという思いがわきました。
圧巻の銘木たち
2022年1本桜番付 西の横綱「紅枝垂地蔵桜」
日本三大桜に数えられる「三春滝桜」。その子孫で樹齢が数百年を超える巨木が郡山市内にも数多く存在します。それぞれに名前がつき、地域の方々に大切にされていることが伝わってきます。
名のある桜から振り返ると名はなくとも立派な桜が至るところに
個々の銘木の大きな枝振りや華やかさはもちろんですが、それらの木が根を下ろす周辺地域も含めて、全身で春を感じられるのが郡山という土地なのでしょう。
番付に載る「伊勢桜」はこの中の1本に過ぎない
そのことがよく分かるのがこの一枚。紅枝垂地蔵桜へ向かう道すがら、県道のカーブに目立つ「伊勢桜」。伊勢屋商店の庭先にあるから伊勢桜なわけですが、お店の方にうかがえば実は周りの桜も全て伊勢屋さんが代々に渡り植えてきたものだそうで、全景を観ればこの風景こそが「伊勢桜」、そして郡山の春なのだろうと感じます。
旅の奥行を広げる無名の桜
どこであったのかさえ今はわからないけれど、目を奪われる名もなき桜
さて、短くない距離を走り回ったんですから、もう少し気の利いた紹介をしてみましょう。
時には桜が脇役でもいいでしょう
番付に載るような人気の一本桜はそれこそ己のみで人々を魅了するスターです。これらを経糸とするなら、道中の車窓から目にする無名の桜たちは緯糸となり、桜の里を巡る旅をより豊かに織りなす存在と言えるでしょう。
スケールの大きな風景も郡山の魅力です
また、一本桜ではなく並木として植えられた桜たち、例えば笹原川の千本桜も全長3kmという郡山ならではのスケールで迎えてくれます。
ぱくたそ・ペンタファン・郡山市のコラボをきっかけに郡山の桜を楽しんでいただければ幸いです。