PENTAX K-1 MarkⅡのHDMIを使って外部4Kモニターに出力してみた
PENTAX K-1 MarkⅡ のカメラで撮影したデータをカメラ内現像するとき、3.2インチ液晶モニター(解像度320×240)を見ながら操作します。
当然ですが、画面が小さいので細かいディテールを確認するには、拡大表示のダイヤルを都度回す必要があります。カスタムイメージを使ってある程度現場で追い込んでから、撮った写真をカメラ内で現像するケースもこのモニター上で行う必要があります。
「もっと綺麗に大きいモニターで見て作業したい!」
「PCで現像処理せずカメラの画像処理エンジンで追い込みたい!」
という想いから4K外部モニターにHDMI出力で表示させたら作業は捗るのか検証してみました。
4Kモバイルディスプレイを接続してみた
今回使用したモニターはこちら
※ ちなみにK-1 MarkⅡはMicro HDMI なので注意してください。
4Kディスプレイモニター15.6インチ(解像度:3840×2160)となっています。この解像度で画像が表示されたら最高ですね。
さっそく接続していきましょう。カメラ側面に出力用HDMIの差込口があります。
ケーブルをモニター側のHDMIに差し込むことで自動的にカメラの表示が消えます。
カメラ側は真っ暗になりますが、モニター側に表示が切り替わります。カメラの各種ボタンはそのまま動きます。完全にコントローラーのような状態です。
これで大きな画面で写真が見れる環境が整いました。ちなみにこの環境を使ってセミナーや登壇イベントなどでカメラ内の様子を映し出すことができますね。
大きなモニターで写真を確認してみた
3.2インチ液晶モニター(解像度:320×240)から、15.6インチの(解像度:3840×2160)になったので、相当鮮明な描写がなされるのではと期待。
約10倍の解像度の差があります。
あれ・・・??? ギザギザの状態がほぼそのまま。
モニターは大きくなりましたが、解像度はさほど変わらない状態で「モヤッと」した表示が同じままです。個人的には4Kディスプレイに7360 × 4912 px のjpg画像が鮮明に映ってくれるかなと思ったのですがだめでした。
とはいえ、カメラのモニター 320×240px を 4Kモニターに表示した時、純粋に約10倍の解像度差があり、モニターには10倍に拡大された画像が表示されているわけではなかったです。
K-1 MarkⅡのHDMI設定を確認する
K-1 MarkⅡの設定メニューのツール2にHDMI出力という項目があります。
ここの中に、オート・1080i・720P・576P・480P という表示があります。動画撮影であれば1080iの解像度より720Pの方が滑らかな映像を撮影できますが、静止画のカスタムイメージを確認する作業なので1080iを選択
これにより1080i(1920×1080) を 4K モニター(3840×2160)に表示しているので、約2倍の解像度差で「モヤ」とした感じになっていたわけです。
ちなみに、イメージトランスミッター2でのテザー表示解像度は720 × 480だそうです。
まとめ
解像度の高いモニター4Kを接続しても、1080i なのでその解像度では表示されません。4K高解像度の表示で作業するには、残念ながら一度画像データを対応するPCや機器モニターで表示する必要があります。
HDMI出力が4K対応になればカメラ内現像がものすごく捗りますので、ついでにAdobeRGBカバーも含めてPENTAXの技術者さんの今後に期待しております。