カスタムイメージのデフォルト値とカラーチャートの一覧を作った
PENTAXのK-1 Ⅱには、クロスプロセスを除き11種類の「カスタムイメージ」が用意されています。「ナチュラル」や「風景」のような汎用性の高いものから、「銀残し」などの個性的なものまで、選択するカスタムイメージによって仕上がりがまったく異なります。このような画作りもPENTAX機で撮影するひとつの楽しみです。
さて、この記事ではカスタムイメージごと、どのように色味が変わっているのかデフォルトのパラメーターについてカラーチャートを交えて説明します。
デフォルト値って何?
各カスタムイメージごとにデフォルトのパラメーター(以下、デフォルト値と呼びます)というのが存在します。このデフォルト値は、パラメーターがすべて「0」の状態を指すわけではなく、PENTAXの技術者側が「このカスタムイメージのパラメーターはこれ!」と推奨している値のはずです。
ちなみにデフォルト値はパラメーターバーの緑の印がついた値で「グリーンボタン」を押すことでデフォルト値に戻すことができます。
まずは「ナチュラル」のカスタムイメージをすべてデフォルト値にした場合、
オール「0」の設定です。
レーダーチャートが正六角形の王道なデフォルト値でバランスがよくどの被写体にも合います。
このレーダーチャートとほぼ同じ正六角形の「フラット」のデフォルト値を見てみましょう。
コントラストだけが 「-4」の設定になっています。
このようにデフォルト値を見ることでPENTAXがどのシーンでどのカスタムイメージを使ってほしいのか、その意思をくみ取ることができそうです。「フラット」のデフォルト値は明暗差があるもの、色飽和が起きやすいシーンに向いていて、全体的に平坦な印象に仕上がります。
次は「ほのか」のカスタムイメージのデフォルト値を確認してみましょう。
キーが「+4」、コントラストが「-4」に設定されています。かなり極端な設定ですね。
この「ほのか」のカスタムイメージと対象的なのが「銀残し」のデフォルト値になります。キー「-4」、コントラスト「+4」です。
デフォルト値が極端な「ほのか」や「銀残し」はそのイメージに引っ張られてしまいますが、その分ガラッとイメージを変える作り込みもできたりするのが奥深くてカスタムイメージの魅力に繋がっています。また「調色」が選べるカスタムイメージは「ほのか」と「銀残し」(モノトーンは除外)のみなので、対象的なデフォルト値になっているのかもしれません。
このように各カスタムイメージごとパラメーターが異なるデフォルト値があることを覚えておくと撮影時にイメージしやすくなりますね。
各カスタムイメージごとのデフォルト値とカラーチャート
変化の様子を見やすいようにデフォルト値とカラーチャートの作例写真を作りました。
この一覧は、「カスタムイメージ」のページでも参照できます。
レーダーチャートを見ていくと正六角形のものと少し崩した形のものがあって、崩した形をよく見るとどれも補色が強調されるようになっています。ここに魅力的な色作りの秘密があるのかないのか信じるか信じないかは、あなた次第です